蜂蜜酒物語 9 発酵7日目

 テイスティンググラスに少量すくい取って、味見してみました。
 濃厚な甘みと微かな酸味は、ドイツのアイスワインを思わせる味わいです。
 アルコールの風味も感じるものの、度数はまだまだ低い様子。
 一週間でまだこの状態ということは、やはり発酵ペースは遅いようです。

 〈つづく〉

※以上の文章はすべてフィクションであり、実在の人物、団体、出来事、酒税法等とは一切関係ありません。
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蜂蜜酒物語 8 発酵6日目

 記録は毎日つけているのですが、特に変化がないのでここには書かずにいました。

 相変わらずまったりと発酵を続けてます。
 発酵ペースは以前より少し落ちた様子。
 発酵温度が高すぎると風味に悪影響を与えるそうなので、ペチカの上から容器を移動させたことが原因でしょうか。
「正月休み中に発酵が終われば御の字」くらいのつもりで、長期戦覚悟で行くとしましょう。

 〈つづく〉

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昨日は、何もしない日でした。

 一昨日のプールのせいかなんとなく風邪気味。
 この体調で、寒い地下室で汗だくになるローラー台トレなんかやったら寝込むこと必至。
 おまけに、ちょっとふつか酔い気味。
 
 ということで、朝食後はベッドでウィスキー舐めながら本を読んだり、だらだらと昼寝したり、やっぱりベッドでちょっとだけ原稿書いたり……という、ダメ人間一直線な生活。
 これを三日続けたら、もう真人間には戻れない気がします。
 世間でニートが増殖していくのも納得(苦笑)。
 
 
 
 話は変わって、いま主に進めている原稿は魅魔です。
 今さらのように気がついたことですが、
 
 カムィってツンデレですよね(笑)
日記 | - | -

祝日で土曜日でクリスマスイヴイヴということで

 今日、遅めの時間帯にプールに行ったら空いてるだろうなーと思ったら、やっぱり空いてました。
 そこで、久々に『50分ノンストップ泳』に挑戦。
 前回よりはかなり楽に達成できました。
 やっぱり、体力が向上しているのでしょうか。
 
 ……あるいは単に、空腹度の違いかもしれませんが。
 
 普段は、朝食→休憩→買物→プールという順序で、そろそろお腹が空きはじめる頃に泳ぎ始めることになるのですが、今日は家を出た時刻が遅かったのと、いつもより長めに泳ぐつもりだったことで、買物の後に軽く食事をしてからプールに向かったのです。
 それだけのことで、いつもならもう力尽きる頃になっても元気に泳げたのですから、やはり長時間の運動の際には十分な栄養補給が必要なのでしょう。
 特にロードレーサーは、トレーニングでもレースでも走りながら補給を摂るのが当たり前なので、空腹に対する耐性が低いのかもしれません(笑)。


 合計2時間ちょっと泳いだ後で、せっかく空いているのだからと、混んでいる時にはできない練習をすることにしました。

 私は泳ぐのは得意ですが、それは「釣りをしていてうっかり海に落ちてもまず溺れることはない」とか「素潜りでウニや貝を捕り放題」という意味での話。
 海で泳ぎを覚えた上、正式に習ったことはない我流の泳ぎなので、
 
 プールでターンができません。
 
 プール通いを始めた頃に一度挑戦したことがあるのですが、鼻から多量に浸水して痛い目に遭ってそれっきり。
 別に、競技のためにプールに通っているわけではないから、タッチターンでいいや……ということで。
 
 だけどせっかくの機会なので、少し練習してみました。
 
 ターン時に鼻から空気を吐き出すという方法で鼻腔への浸水を防ぎ、なんとか一応ターンできるようにはなったのですが、まだまだ課題は山積みです。
 
 例えば、
 
 プールの壁までの距離感がいい加減なので、ターンしても足が届かなかったり、逆にターン時にお尻をぶつけたり。
 
 壁を蹴るタイミングが早すぎて、前ではなくプールの底へダウントリム45°で突進していったり。
 
 中でも一番困るのは、左右のバランスが不安定なこと。
 ご存じのように、クロールのターンは壁の手前の水中で前転し、壁を蹴って180°反対方向へ泳ぎ出すのですが、当然、そのままでは仰向けの背泳ぎ状態になってしまいます。
 そこで身体を横転させて、再び俯せ状態に戻らなければなりません。

 ……が
 
 私の場合、そもそも最初の前転が不安定で、どちらに傾くか予測不可能なのです。
 壁を蹴ったところで自分の姿勢を確認してから横転の方向を決めるというのでは、泳ぎのリズムが崩れてしまいます。
 たまに、「えーと……どっち?」なんて考えてしまいますし。
 
 本来は前転の段階で意識的に身体を斜めにひねり、前転→蹴り→横転を連続したひとつの動きにしなきゃならないのでしょうけど、そこへ至る道はかなり遠そうです。
 とりあえず家に帰ってから、クロールの解説書を読み返してみましょう。
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蜂蜜酒物語 4 発酵2日目

 発酵の様子は相変わらず。
 シャンパンよりもずっと細かく少ない泡が、昨日と同じようなペースで発生し続けてます。
 小麦粉、ドライイースト、砂糖のいずれかを混ぜることで発酵の勢いが増すらしいのですが、味に影響を与えるのでできれば避けたいところ。
 最初は副材料を極力抑えて、蜂蜜酒本来の味を確かめてみたいのです。
 とにかく、今のペースでも発酵が続いているうちは静観しておきましょうか。

 ……漢字変換時、「静観」よりも先に「性感」が出てきたことで、ちょっと自分の生き方を反省(苦笑)。


 〈つづく〉

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蜂蜜酒物語 3 発酵1日目

 家に帰ってチェックしてみましたが、思いのほか発酵ペースは遅いようです。
 栄養or当分不足なのか、温度が低いのか。
 攪拌してみたら発泡ペースが格段に上がりましたが、それも一時的な話。
 
 それでも一応、発酵は続いているようなので、しばらく様子を見てみましょう。

 〈つづく〉

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今夜は、(自転車の)チームの忘年会

『ダブルスコア』のネタでいじめられたというのはナイショの話(笑)
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蜂蜜酒物語 2 仕込み編

 夕食後、さっそく仕込みを始めます。
 
 用意したものは以下の通り。
 ・容量2リットル程度の、梅酒用ガラス容器(蓋つき)
 ・蜂蜜450g程度
 ・レーズン1袋
 ・ワイン酵母5g入り1袋
 ・六甲のおいしい水2リットル
 ・ガラス容器が収まるサイズの鍋
 ・温度計
 ・料理用重量計
 
 大きな鍋で沸騰しない程度に湯を沸かし、ガラス製の発酵容器を入れて六甲のおいしい水900mlを注ぎ、湯煎で70℃程度まで温めます。
 その間にレーズン30粒程度を刻み、蜂蜜と一緒に容器に入れ、蜂蜜が溶けるまでかき混ぜます。
 殺菌の意味でそのまま70℃を15分間ほど維持。
 ここまでは30分ちょっとしかかかりません。
 
 火を止めて、蜂蜜溶液が冷めるまでの間にトレーニングと入浴を済ませましたが、それでもまだ少し熱かったので、冷水に浸けて35℃程度まで冷やしました。
 あとは、酵母1gを振りかけるだけ。
 顆粒状の酵母は一度水面に広がった後、ゆっくりと沈んでいきます。
 その後しばらくは特に変化も見られなかったので、埃が入らないように蓋をかぶせて(炭酸ガスが発生するので密閉はしない)、夜でも温度が下がらないようにペチカの上に置いて寝ることにしました。


 明け方に一度目が覚めたのでチェックしてみたところ、シャンパンよりも細かな泡がそこそこ盛んに浮き上がってきていました。
 もっと激しく、開栓したてのビールかコーラ並みに泡が出るかと想像していたのですが、そうではなさそうです。
 仕込みが不完全で発酵ペースが遅いのか、まだピークを迎えていないのか、それとも本来こんなものなのか、初めてなのでよくわかりません。
 とりあえずちゃんと発酵はしているようなので、そのまま寝直しました。
 
 仕事から帰ったあとでどんな状況になっているかが楽しみです。
 ただし今夜はチームの忘年会なので、帰宅するのは夜中ですが。

 〈つづく〉

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蜂蜜酒物語 1 製法編

 思い立ったが吉日。さっそく、ミード作りに取りかかります。
 
 まずは作り方の再確認。

『水で三倍程度に薄めた蜂蜜に酵母(ドライイースト)を加えて、夏場は2-3日、冬場は1週間ほど発酵させる。』

 ……簡単です。
 
 ヤバいくらいに簡単すぎます。
 
 あまりにも簡単すぎて逆に不安を覚えたので、もう少し詳しく調べてみました。

『蜂蜜:水は重量比で1:2程度が基本。蜂蜜が少なければ辛口に、多ければ甘口に仕上がる。1:5以下では糖分が少なすぎ、1:2以上では多すぎて、いずれもうまく発酵しない』
『酵母によって発酵具合や風味が変わる。パン酵母は入手しやすいが、パン臭のため酒としての風味が劣る』
『パン酵母や天然酵母はアルコール耐性が低く、度数はあまり高くならない(10度未満)。ビール酵母、ワイン酵母は東急ハンズで入手可能』
『市販の蜂蜜だけでは酵母の発酵に必要な栄養素が足りないので、全粒粉か刻んだレーズンを混ぜるとよい。搾りたての蜂蜜であればそれだけでの発酵も可能』
『発酵に要する日数は、文献によって数日〜数週間とまちまち。温度が低いと発酵のペースは遅いらしい。発酵が終わると発泡が止まり、液が澄んでくる』
『途中で発酵を止める場合は、湯煎またはレンジで60℃以上に加熱するか、ウォッカ少量を加える。煮立てると確実だが、アルコールと香り成分が揮発してしまう。』
『発酵が終わったら澱を取り除き、冷暗所で数日〜数ヶ月寝かせておくと熟成されて味が落ち着く。澱をそのままにしておくと、酵母の死骸に起因する雑味が出る』

 だいたいこんなところです。
 
 さっそく、会社帰りにハンズに寄ってワイン酵母を購入。
 その足で輸入食品を扱っている店に向かい、カナダ産ブルーベリー蜂蜜とカリフォルニアレーズンを購入。
 容器は、梅酒を漬けるために買ったものの余りが家にありました。
 水は、これも家にあった未開封の『六甲のおいしい水』。
 
 準備は完了です。
 
 〈つづく〉

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蜂蜜酒物語 序

 ※以下の文章はすべてフィクションであり、実在の人物、団体、出来事、酒税法等とは一切関係ありません。
 
 最近でこそ自転車のために飲む機会は減っているものの、私は本来けっこうな酒好きですが、それでもまだ飲んだことのない酒というのはいくらでも存在します。
 もちろん、銘柄ではなく「ワイン」「ビール」「ウィスキー」等といったカテゴリーの点でも。
 
 そのうちのひとつに『ミード』があります。
 蜂蜜を発酵させた酒で、ワインやビールと並んで最古の酒のひとつです。
 その昔、栄養豊富な蜂蜜は強壮効果があるとされていたので、新婦は結婚から一ヶ月間、蜂蜜酒を作り新郎に飲ませて子作りに励むという習わしがあり、それがハネムーン(ハニームーン、蜜月)の語源になったそうな。
 
 そんなわけで欧米ではよく知られているミードですが、日本ではかなりマイナーな存在で、そこら辺のスーパーの酒売り場などではまず見かけません。
 もちろん今なら通販で手に入りますし、それほど高いものでもないのですが、そうまでしてどうしても飲んでみたいというわけでないのもまた事実。
 
 そんなある日のこと。
 仕事の合間の息抜きにウィキペディア巡りをしていたところ、蜂蜜酒の製法が目にとまりました。
 
『製法の一例として、水で三倍程度に薄めた蜂蜜に酵母(ドライイースト)を加えて、夏場は2-3日、冬場は1週間ほど発酵させる。』

 ……それだけ?
 そんな簡単に作れちゃうの?
 
 じゃあ、作ってみましょうか。
 
 私は本来、料理とかお菓子とか、豆腐やベーコンや薫製といった加工食品作りとかもけっこう好きです。
 最近はトレーニング最優先の生活で時間がないのでやっていませんでしたが、今の時期は多少さぼってもさほど問題はありませんし、これなら手間はほとんどかかりません。
 仕込みも簡単だし、ほとんどの工程は酵母まかせ。火の管理が必要な薫製よりもよほど簡単です。
 さっそく、ミード作りに挑戦することにしました。
 
 〈つづく〉
 
 
 
 ……なお、
 
 日本では酒税法により、1%以上のアルコール飲料を醸造することは自家消費のためであっても禁じられています。
 なので、蜂蜜酒物語はすべてフィクション。アインシュタインが言うところの『思考実験』です(笑)。
 その点をよくご理解ください。
 
 自分でもやってみようという方は、発酵前の糖度を調整するか(糖度とアルコール度数に関する計算式は、文献を調べれば見つかります)、発酵を途中で止めて、アルコール度数が1%未満になるようにしてください。
 ……表向きは(笑)。
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