キタハラ雑記

　……なのですが、これはキタハラ作品としては数少ない「ちゃんと資料集めをしなければならないジャンル」です。
　で、この場合の一番の問題は「ついつい資料を読みふけってしまって筆が進まない」ことだったりします。
　最初は第２次大戦時の兵器について調べていたはずなのに、いつの間にか湾岸戦争以降の最新兵器の項まで熱心に読んでいたり。
　
　もしかすると、既存の仮想戦記モノの多くが時代を無視したような超兵器で溢れているのは、この辺に原因があるのかもしれません。

　昨日、キャラのひとりは名前が付きました。
　しかしこの作品は百合ものですから、相方の名前も考えなきゃいけません。
　以下、その時の独り言。

　『檸檬』の相方だから、柑橘系で揃えるというのも面白いかも。
　でも『蜜柑』じゃひねりが無さすぎるし。
　他に柑橘類の名前というと……
　夏蜜柑、じゃあもっと悪いし。
　金柑(きんかん)……文旦(ぼんたん)……椪柑(ぽんかん)……八朔(はっさく)……臭橙(かぼす)……酢橘(すだち)……
　どれもこれも女の子の名前にはなりそうにないなぁ。
　じゃあ洋風に……オレンジ……ライム……グレープフルーツ……スウィーティ……
　いや、日本人だし。
　うーん……イイものがないなぁ。

　
　……ということで、今のところ候補は『伊予(伊予柑)』『柚子』のふたつだけ。

　でも、これらもいまいちぴんと来ませんねー。
　同名の実在人物や他作品のキャラがいると、どうしてもそのイメージがつきまとって。

　『いよ』では、どうしても松本伊代を思い出してしまいます。
　別にファンではなくても、松本伊代と聞くと『センチメンタル・ジャーニー』が浮かんでくるのは世代的に仕方がないところ。
　しかし私の作品では20台後半の人妻なのに、名前を書く度に「伊代はまだ、じゅうろくだ〜から〜♪」なんて歌声が脳裏に響いていたのでは執筆どころではありません。
　
　そして『ゆず』というと、須藤真澄の飼い猫とか、佐々木淳子のマンガ『ブレーメン５』のヒロインの女の子とか……。そういえば、ブレ５の『ユズ』も柑橘縛りの名前でしたね。
　世間一般では、『ゆず』と聞くと北川悠仁＆岩沢厚治のデュオを真っ先に思い浮かべる人が多そうですが。

　以下、新作のロードレース百合小説のキャラ名を考えていた時の独り言。
　

　さて、どんな名前がイイかなぁ……そういえば前作のキャラはなんて名前だったっけ？
　三園桐花と多生椎名か……『多生』って名前の響きはいいなぁ。
　元々、職場の後輩の名前を借りたものだし、字を変えて、今度は姓じゃなくて名前に使おうかな。
　
　……あれ？
　そういえば他でも「たき」って名前は聞いたことがあるような……どこだっけ？
　……
　…………
　………………あ、
　
　……………………キャラのイメージが崩れそうだからボツ。
　
　
　それじゃあ……ロードレース物なんだし、有名な選手の名前のパロディはどうだろう？
　現役日本人選手だと露骨だから外人選手で……
　例えばランス・アームストロング……どうやっても日本人の女の子の名前にはなりそうにないなぁ。
　現役で好きな選手の筆頭はイヴァン・バッソ……イヴァン……いば……伊庭とか井場って、姓に使えそうかな？
　ひとひねりして相庭とか……
　じゃあ名前は……そういえばバッソには美人の妹がいたっけ。
　彼女の名前は……………………ググっても見つからないなぁ。
　これは諦めて、

　エディ・メルクスから『芽瑠』とか？
　……なんとなくスノボの選手みたいな響きでヤダ。

　ミゲール・インデュラインから………………無理。

　じゃあベルナール・イノーから『瑠奈』とか。
　ん〜、いまいちキャラのイメージと違うかなぁ。

　ならばグレック・レモンからそのまま『檸檬』。
　……このくらい開き直った方が、ボーイッシュなキャラとのギャップが楽しいかも。
　親がＧ・レモンのファンって設定で……でも本人は自分のイメージと合わないこの名前が好きじゃなくて……うん、イイかも。
　
　でも、相方から呼ばれる時は『名前＋ちゃん』なんだよなぁ。
　細身・長身の中性的な外見で、クールで無愛想で、北原キャラお約束の暗い過去があって……のキャラで『れもんちゃん』(爆)
　………………決まり！

　こうしてようやく一人の名前が決まったわけですが、『相庭レモン』ってなんとなく『愛媛ミカン』なんかと同じようなノリに感じません？(苦笑)

　今さらのように気づいたんですが、『トゥス』のイメージ曲の話ってしたことありましたっけ？
　少なくとも、あとがきには書いてませんでしたね。
　
　美杜が踊るシーン、私の中ではちゃんと曲があったんですよね。
『トゥス』はアイヌを題材とした作品なので、当然、曲もそれにちなんだものです。
　姫神(星 吉昭)の『神々の詩』。

　TBSのドキュメント番組『神々の詩』のテーマ曲ということで、耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。
　アイヌ歌唱を土台にしているだけあって、雰囲気はぴったりというか、もうこれ以外ありえないというくらいにはまってます。

　新作読み切りの第一稿が書き上がりました。
　これから推敲して……なんとかギリギリ年内には公開できそうです。
　
　自転車やら残業やらで忙しかったにせよ、こんな短編にどうしてこんなに時間がかかったのか……と思ってよくよく見てみたら、たた少の第２話や光の『リューリィ』と同じくらいの長さになってました。