■お気楽オフロード 銭天トレイル

 
(※クリックすると大きな地図を表示)

コース 小樽市桂岡〜銭函天狗山
概要 ジープロード。路面状態は様々。周囲は木々に囲まれた山。
距離 約18km(P1〜P11〜P1の基本ルート)
標高 スタート地点100m強
P6、P6'最高点600m強
奥手稲山方面最高点900m強
交通量 皆無。稀に登山者、山菜採り、モーターバイク。ごく稀に羆。

 私の自宅から直接アクセスできるトレイル。
 XCや登り系FRバイクで無理なく走れる手頃なコースです。

 小樽市銭函浄水場の少し先からスタート。
 最初の数百mは荒れた舗装で、日・祝以外は採石場のダンプが通るので注意。
 銭函川の砂防ダムのところで道は二股になり、左へ行くと採石場。右へ行くと銭函天狗山。こちらは通常、車両通行止め。

 P1〜P2は比較的なだらかな登り。途中、右手に春香山へ向かう枝道がありますが、それをXCバイクで登るのはかなり困難かと思われます。
 少なくとも、私は下るのも一苦労。

 P2〜P3は傾斜もきつくなり、路面も荒れてきます。
 ところどころに乗車困難な急坂や、シングルトラック並みに狭い箇所もあり。

 P3〜P4はまたなだらかな登りになり、道の状態もよくなります。
 ただし、この辺りからはヒグマに注意。

 P4の分岐を直進(左折)すると、最短距離で銭函天狗山をかすめて星置方面へ抜けられます。
 もっと距離を楽しむならここは右折。

 P4〜P5は傾斜に変化のある登り。激坂というほどの箇所はありません。

 P5〜P6は砂利道。やや傾斜がきつく、新しい砂利が浮いていて滑りやすい区間もあり、後輪のグリップに気をつけないと足を着くことも。
 P6〜P7からコースは下り基調になり、P8で奥手稲山への林道と合流した後は本格的な下りになります。
 路面状態は比較的よく、コーナーの連続する高速ダウンヒル区間。
 スピードを出しすぎるとコースアウトして崖からダイブすることになりかねないので要注意。

 P8を右折すると、奥手稲山へ登る砂利道。
 このルートの詳細は後述。

 P5〜P6'〜P7は現在使われていないような元ジープロード。
 現在は草や灌木が茂り、実質シングルトラック状態。
 ただし、倒木が道をふさいでいない限りはほぼ乗車可能。

 P9でまた林道と合流したところを左折。
 そのまま真っ直ぐ下ると金山、星置の市街地へ出ます。
 直進せず、最初の枝道を左折すると銭天へ登って桂岡に戻るコース。

 P10〜P11は無理なく走れるなだらかな登り。
 ただし中間に1カ所、小さな沢が道をえぐって乗車不可能になっている場所があるので、P11からP10へ下るルートの場合は場合にはスピードの出し過ぎに注意。
 その箇所を担ぎで越えるのは難しくありません。

 P11〜P4〜P3〜P2〜P1はずっと下り。
 P3〜P2区間は高速で下るのが危険な箇所もあり、ごく稀に登山者や山菜採りも通るのでスピードは控えめに。

 車でアクセスする場合はスタート・ゴール地点近くにある児童公園の山側に2〜3台の駐車スペース。そしてスタート地点の少し先、銭函川を渡る手前の右手に10台くらいは駐車可能な広場があります。
 また、星置側からのアクセスも可能ですが、入口が採石場になるので駐車等を考えると桂岡側の方が気楽。

 登りが苦手な人や長距離を走る自信がない人は、星置側からP10〜P11へ登り、桂岡側へ下ってR5やR337を通って戻るという選択肢もあり。
 距離は、スタート→P1〜P11→ゴールというルートで18kmちょっと。
 体力や気分次第で、P5を左折して山頂部の周回コースを楽しんだり、P8を左折して奥手稲山へ登ったり(地図では奥手稲山の山頂をかすめてP9へつながっているが、走行可能かどうかは未調査)、逆にP4を直進してP11→P10というショートコースも選択可能。
 トラブルに遭ったり道がわからなくなった時も、とにかく下り方向に数km行けば街に出られるので、初心者にも安心のコースです。

■奥手稲山コース

 P8を右折すると、奥手稲山の山頂近くまで登る砂利道になります。
 道幅は広く、傾斜もそれほどきつくはありません。

 標高はP8が570m程度、最高点がP14の900m強。
 桂岡のスタート地点からの標高差は約800m。
 クライマーにはたまらないコースです。

 P12付近はちょっとした広場になっていて、左に下る分岐がありますが、この道は数百mで自転車走行不可となり事実上行き止まり。
 ただしそこまではかなり楽しめるダウンヒルコース。

 P13付近は奥手稲山の山頂直下。
 右手が崖なので落石に注意。
 路上にも拳〜頭大の石がごろごろしています。

 P13から先はなだらかなアップダウンの快適な尾根道。
 この区間にも左への分岐がいくつかありますが、分岐付近では立派な砂利道でも少し行くと藪漕ぎとなり、どうやら下へは(走行可能な状態では)つながっていないようです。(詳細はまだ未調査)
 ほとんどが激坂下りなので、行き止まりから戻ってくる時には押しが必須。
 主道と間違えるような道はないので、とにかく直進していれば迷い込む心配はなし。

 P15付近はちょっと広めの広場となっていて、ジープロードはここまで。
 ここから先はほとんど通る人もいないらしく、藪に覆われ倒木も多い走行困難なシングルトラック。
 地図ではP9まで下れそうですが、走行可能な状態でつながっているかどうかは未調査です。(登山のガイドブックによるとつながっていない様子。いずれ時間がある時に、P9側から登って確認してみます)
 強引に行くならば、藪漕ぎ用に厚手の長袖シャツ必須。
 バイクも軽量のXCではなく、ちょっとくらいぶつけても壊れない丈夫なFR系がオススメ。
 ただし、それで標高差800mを登ることを厭わなければ、ですが(苦笑)。
 確実なのはP15でひと休みして、来た道を戻るルート。
 P8〜P9はけっこう楽しめる下りです。

 ということで銭天&奥手稲山は、あまり危険も迷う心配もなく、けっこうな距離と標高差を楽しめ、街からのアクセスも楽なオススメコース。
 機会があればお試しあれ。

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