■ちょっと本気のヒルクライム 小樽市銭函〜朝里峠


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コース 銭函〜朝里峠〜さっぽろ湖
概要 ヒルクライム、ダウンヒル
距離 往復約70km
交通量 国道以外は少
夜間照明 峠道はなし。

 ロードバイクを始めるきっかけのひとつに『シャカリキ!』がある私にとって、ヒルクライムは避けて通れない道です。
 長いヒルクライムレースがない北海道で坂に強くなってどうするんだ、という問題はありますが、ひょっとしたらいずれ、富士や乗鞍に遠征することもあるかもしれませんし、MTBのクロスカントリーのトレーニングにもなります。
 ということで、2004年ツール・ド・北海道の第1ステージ山岳ポイントとなった朝里峠は、私のホームグラウンドのひとつです。

 小樽方面へ向かう国道5号線は、細かなアップダウンはあるものの、銭函〜張碓トンネル手前までが全体的に登り、張碓トンネル〜朝里市街地が下りになります。
 トンネルは広い歩道があって、自転車の走行に危険はありません。

 朝里で左折して道道1号線(小樽定山渓線)へ。
 ここからは基本的に登りコースですが、本格的なヒルクライム気分を感じるようになるのは温泉街を過ぎて朝里ダムの下から。
 ちなみに朝里〜定山渓間はコンビニや飲食店がないので、補給は朝里市街地で済ませます。
 車で来る場合は、朝里ダム下、またはダム湖畔の駐車場からスタートします。

 特徴的なループ橋を登り、湖畔の公園を過ぎて短い下りを終えると、あとは峠の頂上まで10km弱のヒルクライム。
 路面は特に悪くないし、交通量もさほど多くはないので、マイペースで登っていきます。
 湖畔の公園から5〜6kmあたりが、おそらくもっともきつい区間。傾斜を測ったことはありませんが、毎回ここが一番苦しいですから。
 しかも見上げるとまだまだずっと上まで道があるのが見えて、精神的にもダメージを受けます。
 しかしここを過ぎると、(私の目にはそれほど傾斜が変わったようには映らないのですが)脚はぐっと楽になります。
 見晴らしもよくなって、楽に頂上のトンネルまで行くことができるでしょう。

 トンネルを過ぎると道は下りになります。
 ちなみに、トンネルを過ぎたところで右折して閉鎖されている旧道に入り、1km弱ほど進むと、本当の峠の最高点。
 そのまま旧道を下ることもできますが、路面はまだ荒れていないものの、新道よりも急カーブが多く、スピードは出せません。
 しかも新道とはきちんとつながっておらず、最後に自転車を担いでちょっとした崖下りをする羽目になります。
 スピードを出しすぎて崖から新道へダイビングしないように注意。車が来ていればほぼ確実に死にます。

 旧道に入らずそのまま進めば、道は下りになります。傾斜はいま登ってきた道よりもやや緩め。
 道は札幌国際スキー場を過ぎて、小樽内川と平行して走っています。傾斜は徐々に緩くなり、やがて右手に定山渓ダムの湛水部(さっぽろ湖)が見えてきます。
 ここまでで銭函から35km前後。
 そのまま進めば温泉で有名な定山渓。国道230号線に入って、札幌市街地経由で帰ることもできますが、さっぽろ湖インレット〜ダム堰堤間はトンネルが多く、歩道が右車線にしかないので、あまり走りやすいコースではありません。観光客の車も多いですから。
 スピードを出さすに歩道をのんびり走るつもりならそれもアリ。ヒルクライムのトレーニング目的ならここで回れ右して戻ります。
 復路の下りは、路面にスリップ防止の溝が切られているコーナーがあるので注意。
 それ以外の区間は、(前に遅い車がいなければ、)登りの苦労が一気に吹き飛ぶような高速ダウンヒルを楽しめます。

 帰りは朝里川温泉で汗を流していくというのもアリですが、私は、のんびり温泉に浸かった後で銭函まで走るのはイヤです。車で来た人にはオススメ。

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