蜂蜜酒物語 2 仕込み編

 夕食後、さっそく仕込みを始めます。
 
 用意したものは以下の通り。
 ・容量2リットル程度の、梅酒用ガラス容器(蓋つき)
 ・蜂蜜450g程度
 ・レーズン1袋
 ・ワイン酵母5g入り1袋
 ・六甲のおいしい水2リットル
 ・ガラス容器が収まるサイズの鍋
 ・温度計
 ・料理用重量計
 
 大きな鍋で沸騰しない程度に湯を沸かし、ガラス製の発酵容器を入れて六甲のおいしい水900mlを注ぎ、湯煎で70℃程度まで温めます。
 その間にレーズン30粒程度を刻み、蜂蜜と一緒に容器に入れ、蜂蜜が溶けるまでかき混ぜます。
 殺菌の意味でそのまま70℃を15分間ほど維持。
 ここまでは30分ちょっとしかかかりません。
 
 火を止めて、蜂蜜溶液が冷めるまでの間にトレーニングと入浴を済ませましたが、それでもまだ少し熱かったので、冷水に浸けて35℃程度まで冷やしました。
 あとは、酵母1gを振りかけるだけ。
 顆粒状の酵母は一度水面に広がった後、ゆっくりと沈んでいきます。
 その後しばらくは特に変化も見られなかったので、埃が入らないように蓋をかぶせて(炭酸ガスが発生するので密閉はしない)、夜でも温度が下がらないようにペチカの上に置いて寝ることにしました。


 明け方に一度目が覚めたのでチェックしてみたところ、シャンパンよりも細かな泡がそこそこ盛んに浮き上がってきていました。
 もっと激しく、開栓したてのビールかコーラ並みに泡が出るかと想像していたのですが、そうではなさそうです。
 仕込みが不完全で発酵ペースが遅いのか、まだピークを迎えていないのか、それとも本来こんなものなのか、初めてなのでよくわかりません。
 とりあえずちゃんと発酵はしているようなので、そのまま寝直しました。
 
 仕事から帰ったあとでどんな状況になっているかが楽しみです。
 ただし今夜はチームの忘年会なので、帰宅するのは夜中ですが。

 〈つづく〉

※以上の文章はすべてフィクションであり、実在の人物、団体、出来事、酒税法等とは一切関係ありません。
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