「……ラッキーとのエッチって……、シュークリームみたい」

 ラッキーとの行為が終わり、幸せな疲労感に包まれて上村くんの腕の中でまったりしていた時、思わずそんなことをつぶやいた。
「……そのココロは?」
 首を傾げる上村くん。
 私は頬を赤らめつつ答える。
「いくら食べても食べ飽きない」
「……いや、シュークリームは普通飽きるだろ。一度に五個も喰ったら胸やけしそうだけど」
「えー、私、十個くらい軽く食べられるよ? 今までの記録は二十個……その時はそれがお小遣いの限界だったの」
 正直にそう言ったら、上村くんはぷっと吹き出した。
「その小さな身体に二十個か。シュークリームのバカ喰いが趣味だったなんて、『真面目な委員長』の意外な一面だな。ある意味、獣姦趣味よりも意外じゃねーの?」
「……女友達はたいてい知ってるもん」
 からかうような口調の上村くんに向かって、私はぷぅっと頬を脹らませた。
「獣姦趣味を?」
「ばか」
 いくらなんでも、それを知っている友達はいない。
 上村くんと付き合っていること、エッチしていること、さすがにそれはもうみんなにバレている。だけど、私の本命がゴールデンレトリーバーのラッキーであることと、上村くんとのエッチがかなり変態的な内容であるということは、絶対に知られてはならない秘密だった。
 当事者以外で知っているのは唯一、上村くんのお姉さんだけ。それだって私たちから話したわけではなく、エッチの最中……ラッキーの瘤が入っていて即座に誤魔化すことができない状況の時に、いきなりお姉さんが訪ねてきてバレてしまったものだ。
「付き合い始めて一年近く経つのに知らなかったなー。この胸はシュークリームでできてたのか」
 私の胸を揉みながら上村くんが笑う。
 彼の大きな掌にも余るくらい、立派に育った胸。
 付き合い始めた頃はDカップに満たなかった胸も、一年近くが過ぎる間にEカップまで成長していた。正確に言えば、現在進行形で成長中だ。
 小柄でどちらかといえば華奢な私にとって、この胸は実際のサイズ以上に目立つ。
 私が思うに、これは多分にシュークリームよりも上村くんの責任だろう。彼は大きな胸が好みなようで、他人の目がない時はいつも楽しげに触っている。それが成長を促しているのではないかと思う。
 揉まれると大きくなる、というのは単なる通説で真実ではないといわれるけれど、そうした接触で性的快感を覚えることによって女性ホルモンの分泌が促され、より女性的な身体になるという説もある。
 余談だがラッキーもふくよかな胸は好みらしく、しょっちゅう舐めたり、それを枕がわりにしてお昼寝していたりする。
 この二人、変なところで似たもの同士だった。

「ところで、ラッキーがシュークリームなら、俺とするのは?」
 胸を愛撫する手はそのままで、上村くんが訊いてくる。
 私も、上村くんの股間を手で撫でながら応える。
「……極辛口のカレー、かな?」
「そのココロは?」
「痛いくらいに、涙が出るくらいに激しい刺激なんだけど、……食べ終わるとまた激しいのが欲しいって思っちゃう」
 上村くんはかなり鍛えられた大きな身体の持ち主で、その行為も体格に相応しい激しいものだ。
 華奢で文系の私にはけっこうきつい。
 ……だけど、それがイイ。
 Mっ気のある私にとって、上村くんの行為は激しすぎるが故にイイものだった。
「じゃ、うんと凄いのをやるよ」
「あ……、っ! ――っっ!」
 私の脚を掴んで、上村くんがその間に入ってくる。
 ラッキーとの行為の名残と胸への愛撫だけで十分すぎるほどに濡れている部分が、一気に貫かれる。
 私は悲鳴を上げながら、彼の大きな身体を抱きしめた。


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